不動産を売却する際、少しでも高く売りたいと考えるなら「仲介売却」が有力な選択肢です。仲介売却とは、不動産会社が売主の代理として市場に物件を公開し、幅広い購入希望者を募る方法です。売却価格を市場相場に合わせながら調整できるため、買取よりも高値での売却を目指しやすいのが特徴です。ただし、買主が見つかるまでに時間がかかることもあるため、早期の売却を希望する場合には適さないケースもあります。
本記事では、仲介売却のメリットやデメリット、必要な手続き、仲介手数料、媒介契約の種類について詳しく解説します。
仲介売却は、不動産会社が売主からの依頼を受け、市場に物件情報を公開して買主を探す方法です。広告やネットワークを活用し、購入希望者との交渉を進めていきます。最終的に条件が合えば売買契約を締結し、引渡しへと進みます。
「できるだけ高く売りたいが、時間がかかっても問題ない」という方には、仲介売却が最適な方法です。
仲介売却を利用する際、成約時に不動産会社へ仲介手数料を支払う必要があります。手数料は法律で上限額が定められており、以下の計算式に基づいて決まります。
| 売買価格 | 仲介手数料の計算式 |
|---|---|
| 200万円以下 | 売買価格×5%+消費税 |
| 200~400万円 | 売買価格×4%+2万円+消費税 |
| 400万円以上 | 売買価格×3%+6万円+消費税 |
一方、不動産会社が直接買取を行う場合には仲介手数料は不要ですが、買取価格は市場価格よりも2~3割低くなるのが一般的です。そのため、仲介手数料を支払ったとしても、最終的な手取り額は仲介売却の方が高くなるケースがほとんどです。
不動産の売却を不動産会社に依頼する際、売主と不動産会社の間で 「媒介契約」を結ぶ必要があります。媒介契約には「専属専任媒介」「専任媒介」「一般媒介」の3種類があり、それぞれ特徴が異なります。
| 契約種類 | 依頼できる不動産会社の数 | 売主による買主探し | 不動産会社の義務 | 契約期間 |
|---|---|---|---|---|
| 専属専任媒介 | 1社のみ | 不可(必ず不動産会社を通す) | 5日以内にREINS登録・週1回以上の報告義務 | 3ヶ月以内(更新可) |
| 専任媒介 | 1社のみ | 可能(ただし契約は不動産会社経由) | 7日以内にREINS登録・2週間に1回以上の報告義務 | 3ヶ月以内(更新可) |
| 一般媒介 | 複数社へ依頼可能 | 可能(直接契約も可) | REINS登録義務なし・報告義務なし | 期間の定めなし |
以前は、多くの不動産会社に依頼できる「一般媒介契約」が主流でしたが、現在は「専任媒介契約」が一般的になっています。
一方、一般媒介契約では、不動産会社に情報の公開義務がないため、売却の優先順位が下がることもあります。そのため、短期間で確実に売却を進めたい場合には「専任媒介契約」を選ぶのが賢明です。
仲介売却は、市場価格に近い価格で売却できる点が最大のメリットです。一方で、売却までに時間がかかるため、すぐに現金化したい場合には不向きです。
また、不動産会社の選び方や媒介契約の種類も、売却成功の鍵を握ります。売却の目的や状況に応じて、最適な方法を選びましょう。
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